施工例

シロアリ防除・床下修繕工事【長野県上伊那郡飯島町 飯島様邸】01

2012年2月27日
 ウォースペイントは飯島町の飯島様邸にて、床下のシロアリ防除工事を施工させていただきました。
 住宅は築130年の古民家。シロアリの食害を受けていた部材などを補修し、薬剤の注入・散布と換気口の増設を行いました。

(施工:2012.2.17~21の3日間)
床下での工事

薬剤注入

床下全体の木部材にドリルで薬剤を注入します
 20年ほど前、屋根をトタン葺から瓦葺に換えた際に業者から「今はまだ大丈夫だけど、床下に気をつけなよ」と言われたことがあったとのこと。南側の庭に面した廊下の柱が沈み込んだり、サッシに隙間ができるほどでした。
 昨年、別の業者の無料点検でシロアリ被害が確認されましたが、「シロアリ防除と修理工事を同時にやってくれる業者に頼みたい」とのご意向で、ウォースペイントにご用命いただきました。

被害部分切除、補強

濡れているのは殺虫防腐剤。作業途中です
 床下は130年の歴史が砂埃となって堆積。カビのにおいが充満しています。
 床束や大引などの食害の進んだ部分を切除し、新しい建材を使って交換・補強します。

歴史ある飯島家

江戸時代の「家訓」 武将時代の「采配」 剣術指南役の裃
 飯島様が29代当主を務める飯島家は、全国の飯島姓の本家として苗字由来事典などにも紹介されているほどの由緒があります。
 飯島氏は800年以上前の平安時代末期、片桐郷(現在の松川町と中川村)に移り住んだ源氏の武士「片桐氏」から分かれた一族で、飯島城の主として近隣一帯を治めました。
 承久の乱(鎌倉時代)や川中島の合戦、関が原の戦いなどさまざまな戦に出陣し、江戸時代初期には彦根藩井伊家の剣術指南役も務めました。
脈々と記された家系図 29代ご当主
 19代当主が彦根から飯島に戻ってからは、飯島氏は武士の身分を保ったまま名主を務める一方、歌人なども輩出。明治時代には飯島陣屋に置かれた伊那県の役人も務めました。
 飯島氏については「尊卑分脈」という日本最古の系図書にも記されており、29代当主である飯島様のもとには、いまも全国の飯島姓の方が訪ねていらっしゃるそうです。

 次回はレポート後半、施工完了の様子をお届けします。

飯島様邸シロアリ防除工事 02